[ 今日の朝茶2052 ] 本山茶(ほんやまちゃ)

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私が会社に戻ってきた頃は当社の仕入れ先は奥藁科や中藁科のお茶が多くを占めていました。
藁科川西岸の産女・小瀬戸・富厚里・小布杉、東岸の新間・大原・水見色・富沢。
奥藁科の清沢(相俣・黒俣・久野尾・寺島・坂本・鍵穴・小島)大川(坂ノ上・栃沢・日向・諸子沢・湯ノ島・大間・楢尾・崩野)など。それぞれに少しずつ違う香りがありました。
聖一国師や頼朝に献上された名馬摺墨に因んだ地名も沢山あります。 !(^^)!

その後暫らくは鹿児島や宮崎のお茶を沢山仕入していた時期もありますが今は県内に限定しています。
本山茶のほかには川根茶、初倉や牧之原方面の深蒸し茶、少し掛川のお茶も仕入れます。
時代とともに仕入先も少しずつ変化します。
その中で山間部の茶園の荒れ方は辛いものがあります。
何とかならないか、何とかしなくてはという思いだけが空回りします。
国では「茶業及びお茶の文化の振興に関する基本方針」が出され、
静岡県内でも「未来志向の静岡県茶業の確立」の要望が出されています。
ただ、中々妙案というものは出ないものです。
大きな施策も踏まえつつ、本山茶を中心とする静岡茶を手に掲げて「一燈照隅」持ち場の片隅を照らしてゆきます。 !(^^)!

今日の朝茶は奥藁科大川のおくひかり(1296円/100g)。
上品で濃厚なうま味です。 ( ^^) _旦~~

今日も1日、元氣にお過ごしください! \(^o^)/

大川
おくひかり
12g
煎目 湯量 湯温 浸出時間 香味
1煎目 280cc 60℃ 60秒 優しいうま味
豆様の香り
2煎目 250㏄ 60℃ 15秒 優しいうま味コク
3煎目 130cc +30cc 60℃ 10秒 うま味と渋味のバランス
湯を足して渋味緩和
4煎目 120cc
 +30cc
60℃ 15秒 うま味と渋味のバランス
湯を足してうま味甘味が前に
5煎目 110㏄
 +30cc
65℃ 20秒 渋味を感じます
湯を足して甘味が前に
6煎目 100㏄
 +30cc
70℃ 30秒 渋味苦味
湯を足して薄い甘いを感じます
7煎目 80㏄
 +30cc
80℃ 60秒 薄い香味です