[ 今日の朝茶1975 ] 家族団欒

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昨日、掛川で茶学の会の講演がありました。
消費者目線に立った静岡茶流通の歴史でした。
私は長いこと高度経済成長期の核家族化によって喫茶の風習の継承が断絶され消費減退へと繋がっていったと想像していました。
静大矢野先生によれば核家族化は喫茶風習の記憶は継承しながら家族団欒の場を増やした。そのことによって煎茶消費も増加した、と。
昭和28年家庭科の教科書にお茶の入れ方が載っていて、この頃から学校教育の場でも指導されていたことも側面からの喫茶継承になっていたのだろう。
核家族の中身は外で働く夫と専業主婦と子供たち。主婦はお茶を入れることが愛情表現の一つだった。
戦後の家族モデルは1975年頃から修正期に入り1985年男女雇用機会均等法の施行などを経て1998年頃からは解体期に入る。また、単身世帯の増加によっても家庭内茶消費は減退していった。
お茶の消費を増やすためには家庭内における団欒の場を増やすことが一つの方法だろう。

今日の朝茶は本山(足久保・玉川)。
上記、家庭科の教科書に載っているお茶の入れ方は1gの茶葉に80℃の湯を100㏄注いで淹れるとあります。随分少ない茶葉量です。その代わり湯温が高めなので短い時間で淹れました。資料が読めなかったので40秒でやってみました。
薄めですが渋味のない甘い味わいでした。 ( ^^) _旦~~
1煎後の茶葉が11㏄の湯を吸っていましたから茶葉はほぼ開いています。
2煎目も80℃30秒。3煎目4煎目も80℃で10秒40秒。流石に最後は薄くなりました。

闇雲に湯温を下げるのではなく茶葉量の調節がお茶を美味しくするという、淹れ方の工夫のヒントになりました。
あと、昔の茶と現在の茶では茶葉の繊維量や揉み方(揉捻機の圧など)に違いがあるのでそれも影響するでしょう。
もう少し深めてみたいと思います。

今日も1日、楽しくお過ごしください!! \(^o^)/

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 1煎目後、11gの湯を吸いました。

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